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瓶を洗う 2

洗瓶機といわれてもさっぱり想像がつかなかった。

お湯につけてブラシでこすらなければレッテルなんてはがれないと思っていたけど、父の話ではボイラーで湯を沸かして、そのお湯を吹きつけて瓶を洗うというものらしかった。

メーカーに聞いたら通常は鉄製で数百万円だと言われてびっくりした。
島の空気は塩分が多いので、鉄製品はすぐ錆びる。
うちの環境では10年ももたないと思うので、メーカーにステンレスで作れないか問い合わせたら、やったことは無いけれどやってみましょうといってくれたが、金額は倍以上になり、それはそれでまたびっくりした。

導入費用の借り入れとかメーカーとの交渉とか、このとき初めて父に任されてやった。
このときに洗瓶機メーカーの営業で来島した人は、くさやがとても好きな楽しい人だった。
うちでお昼を食べたとき、青ムロのくさやを一匹つけたら
「一人一匹ですか?いいんですか?普通は家族で一匹ですよ。」
と、とても喜ばれたことをおぼえている。

逆に、その頃には調査で来島する税務署職員を接待していたのだが、やはりお昼にあるお店で伊勢エビの刺し身と味噌汁をがんばったときに、
「伊勢エビなんてたいしてうまいもんじゃないんだよ」
といわれ、ちょっとかちんと来たことも昨日のことのように覚えている。
今は送迎すらもしてはいけなくなって、それはそれでちょっと堅苦し過ぎるんじゃないの・・と思うけど。

話はだいぶそれちゃったけど、そんなこんなで無事にオールステンレス製半自動洗瓶機は無事導入される運びとなったのでありました。
平成5年秋の話であります。

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