七福嶋自慢参上

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平成15年より製造を再開した芋焼酎。

新島にはあめりか芋と呼ばれる、白くて小さな、まさに新島名産のサツマイモがあるにも関わらず、換金目的の栽培がされていなかったため当初は原料が全く調達できず、農協の冷凍庫に保管されていた蒸し芋をすりつぶして使ったりしていました。

毎年あの手この手でかき集めますが、地元産の芋を使った焼酎は毎年ご好評をいただき、発売しても半年足らずで完売してしまいます。しかし、芋焼酎の需要があまりにも多かったため、大島の谷口酒造さんに茨城の有機栽培農業団体をご紹介いただいて、あめりか芋とは全くタイプの違う赤くて大きなベニマサリという芋の焼酎を造りました。

仕込みの工程など毎年手を加えつつ、ここ3年は二種類の芋で焼酎を作り、島内流通はあめりか芋の四合瓶、島外向けと一升瓶はベニマサリという二本立てで販売を続けてきました。

ここ数年の新島の農業の充実ぶりはめざましく、現在はあめりか芋をはじめ、玉ねぎ、らっきょう、明日葉等、新島の土壌にあった作物が都内の高級スーパーマーケットでも売られるようになっています。最初は仕込み一回しかできなかったあめりか芋も、徐々に生産量が増やせるようになってきましたので、あめりか芋焼酎は七福嶋自慢と名を変え、装いも新たに発売することとなりました。

この七福嶋自慢という銘柄ですが、七福という名前があめりか芋の正式な品種の名称であるため冠させて頂きました。

七福というのはめでたくて良い名前です。自分が幼い頃から聞いていたのは、「あめりか芋は新島でしか作っていない」・・という話でしたが、この焼酎造りを通じて、愛媛県新居浜市の新居大島というところでも、まったく同じ七福を白いもと呼び、「白いもは大島以外では育たない」といわれていることを知りました。これは案外他の場所でも違う名前で呼ばれて、「これはうちでしか作れない」と、脈々と作り続けられているんじゃないの?などと、考えつつ、ポップでカラフルなラベルを眺めている今日この頃です。

新島産あめりか芋(七福芋)焼酎・七福嶋自慢 1.8L・720ml
茨城県産有機栽培ベニマサリ焼酎・嶋自慢 芋 1.8L・720ml

ともに好評発売中です。
どこかで出会った際には、ぜひよろしくお願いいたします。

七福嶋自慢参上” に対して2件のコメントがあります。

  1. 初めてコメントさせて頂きます。
    この度の「七福 嶋自慢」の発売を心より嬉しく思う者の一人として
    思わずコメントさせて頂きました☆
    私は東京は墨田区のスカイツリーのお膝元 向島にて焼酎バーをやっているのですが
    店を開くずっと以前に、恐らく平成15年に製造を再開したという
    一番初めの「嶋自慢 芋」を購入させて頂きました。
    四合瓶のみだったと思うのですが、一本購入してみてその夜飲み
    あまりの美味しさに翌日もう一本買いに行ったのを覚えています。
    そのもう一本は開けず未だに大切に保管されています(笑
    それ以来「嶋自慢 芋」を見かけることがなくなり
    どうやら島内限定になってしまったということを知りました。
    数年後に出たベニアズマ製の「嶋自慢 芋」ももちろん購入しましたが
    今回発売されたあめりか芋での芋焼酎にはとても感激しております☆
    そのうち時期を見て初回製造の「嶋自慢 芋」と飲み比べてみようと思います。
    長々とコメント失礼致しました。
    今後のご活躍を陰ながら応援しております。

    1. shimajiman より:

      土山様
      コメントありがとうございます。
      芋製品の仕込も覚えてきて、少しずつですが生産量も増やせるようになってきました。
      今後は蔵の移転を計画していますので、さらに効率的に造りを追求して行くつもりです。
      また、島の農家さんも気合いが入っていますので、さらに地域に根ざし、島外を見据えて焼酎造りに励みたいと思っています。
      是非お店にも伺いたいと思いますので、初回製造の芋飲ませてください^^
      今後ともよろしくお願いいたします。

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