平成25年1月後半
通称Eマークといわれる、東京都地域特産品認証食品の認証を受けるための審査会が開かれるとのことで、東京都庁からお呼び出しがありました。「仕込の最中だから次回で」とお願いしたのですが、審査自体は5分間のプレゼンテーション・5分間の試食タイム・5分間の質疑応答で完了するということと、次回審査会は9月以降未定とのことで、米の二次仕込と最初の2日間の櫂入れをすませてそそくさと上京しました。
会場は都庁31階、庁舎では最上階なので、ものすごい展望です。天気も良くて富士山もよく見えました。
仕込時期にせっかくの出張なので、前々から興味を持っていた久保酒造さんを見学に行くべくスケジュールをたてました。恒例の弾丸ツアーです。
久保酒造さんは長崎県南島原で青一髪(せいいっぱつ)という麦焼酎を造り、焼酎粕を全量自社単独で堆肥化しています。
最初はひとりでこっそり行く予定だったのですが、「小規模酒蔵が自社で粕の堆肥化なんてすごいだろ?」という話をあちこちでしていたところ、新島下水道工事のパイオニア会社社長とか、某堆肥プラントメーカー社長とか、某農業系議員さんまで「俺も連れてけ!」ってことで一大視察団になりました。
何年か試行錯誤して、最初の堆肥舎から拡張もして現在の規模になっているそうです。手前の黒っぽいところが現在粕を撒いている堆肥の床です。
正面が前酒造年度の焼酎粕を吸わせて完成した堆肥、右の白いのは使用前のもみ殻です。
お忙しい仕込の時期に、見学のお願いを快諾いただきましてありがとうございました。
一泊二日、滞在時間20時間余りの長崎の旅でしたが、とてもディープで、得るものの多い旅でした。