納豆騒動もおさまって

納豆菌とか乳酸菌とか、もうほんとにそこら辺に普通にいる菌なわけで。

最近の納豆はパックに入って売ってるけど、あれは出来た納豆をパック詰めしているんじゃなくて、パックに茹でた(蒸した?)大豆を入れて、それに納豆菌をぴゅっとかけて発酵させている・・というのをテレビで見て、素晴らしいなあと思った。

昔の納豆はワラに包まれて売っていたのを覚えているけど、あれはワラについている納豆菌で発酵させるのがそもそもの作り方らしい。

納豆菌の胞子は100度の熱湯に浸けても死なないという耐熱性があって、大豆は茹でた時に殺菌できるし、ワラも熱湯をくぐらせると、無数についている野生の菌のうち納豆菌以外の雑菌は死滅するから、清潔につくる事ができると学校で習った。

日本人の知恵ってすごいな。

学生時代には家の近所の土から野生酵母探すために水に入れて、この水を寒天培地に塗って培養・・という実験もやった。50人ほどの学生が、シャーレの蓋を開けた途端に、実験室中が納豆の匂いに包まれた事を覚えている。

まあそれほど強い菌だから、うちで麹をつくるときには食わないようにしているし、仕込をしている冬場はちょっと食う機会が減るね。

製麹機の蓋を開けたとき、300キロの麦がネバネバになって、あの納豆の匂いが充満していたらなんて考えると、それだけでちょっとひいてしまう俺なのであった。

乳酸菌もそこら辺を漂っているらしい。

有名な火落菌も乳酸菌の一種だし、品質が落ちるので醪に入られてはいけない。

そんなこんなで仕事が終わるまではヨーグルトも食べない俺なのであった。

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